【サプリ】乳酸菌「菌数」に隠された嘘(後編)

前回（参考：【サプリ】乳酸菌「菌数」が多ければいい商品？(前編)）からの続きで

サプリ内の乳酸菌数は多ければ多いほうがいいという「嘘」

について書いていきます。

まずは、前回はラクトバチルスで話が終わってしまったのでラクトコッカスについて続けて説明していきます。

ラクトコッカスとは

ラクトコッカスもラクトバチルスと同様に属の名前となります。ラクトが乳を意味し、コッカスは球菌（球状の菌）を意味します。

ラクトコッカスについても私達が目にする乳製品に数多く活用されています。
具体的にはチーズやヨーグルトの発酵に使われていて、以前の更新（参考：【クレモリス菌】カスピ海ヨーグルトに含まれている有名乳酸菌）で紹介したクレモリスFC株なんかもラクトコッカス属だったりします。

ラクトコッカスにも腸内環境改善の効果があり、近年「O-157を排除した」という「プラズマ乳酸菌」として注目を浴びることもありました。

乳酸菌サプリの菌数にまつわる嘘

ラクトコッカスの効果がないとは別に言わないのですが、ラクトコッカスを使った製品については不満があるものがあります。
批判になってしまうので具体的な製品名は控えますが、

菌数を稼ぐためだけにラクトコッカスで菌数を稼いでいる

場合があるのです。

当サイトで何度も生きたまま腸に届くことの重要性を述べていますが、色々な製品において生きたまま腸に届く可能性を上げるというアピールのために菌数を多くして製品の売りとすることがあります。

私に言わせると

生きたまま腸に届くことの重要性をわかっているなら、菌数を売りにするのはそのアプローチが違うだろ

と思うわけですよ。

例えばですが、腸に届く確率が0.01%しかない乳酸菌が10億個と、腸に届く確率が10%ある乳酸菌が1億個とでは後者の方が100倍腸に届く可能性が高くなります。

なのでそもそも腸に届かない乳酸菌の数をいくらアピールしたところで本質からはずれた対応となります。
ましてや届いた乳酸菌が実は効果が低めな乳酸菌だったりしたらもってのほかです。

結論としてエンテロコッカスについてふれたとき（参考：【エンテロコッカス】乳酸菌と何が違う？エンテロコッカスとは）と同様で、乳酸菌サプリの菌の量と質について騙されないようにしましょうということです。

基本的に乳酸菌は善玉菌であり人間にとって良い効果をもたらすのですが、細かい種類によって違いがあるので自分の求める効果は何で、どの菌を活用した製品が良いかを調べていくと良いといえるでしょう。

そのために我々のような比較サイトは存在するのです。よければ乳酸菌の比較について書いた最初のページから見てくださいね。

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